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ファンが受け止めなければならない痛み ワイルドスピード ユーロ・ミッション [映画・テレビ]

7月6日に公開した映画「ワイルドスピード ユーロ・ミッション」を見てきました。
このシリーズ大好きで、前作の「MEGA MAX」がシリーズ中、個人的には最高傑作だったので、この最新作も期待に胸を膨らませておりました。

見終わっての個人的な感想は、「ファンとしては、はっきり言って後味が悪い。でもこれで前を向いて次回作をまた見たいと思えた。」です。読んでいる方は、さっぱりわからないと思うので、少し長くなりますが説明させていただきます。

このワイルドスピードシリーズは2001年にスタートして、ユーロミッションは6作目になります。ただ、映画での時系列は5番目なのです。時系列をズラすきっかけになったのは3作目に発表された「TOKYO DRIFT」。この作品、多くのファンの間で黒歴史、できればなかったことにしたいものとなっています。主演の2人(役名ではドミニクとブライアン)が両方とも出ていないこと、敵役の日本人はひと目でコリアンアメリカンとわかってしまうキャスティング、ストーリーも突っ込みどころ満載!吹き出しながら友達と見るにはまあまあ楽しいはず。

それで、「TOKYO DRIFT」が時系列をズラさざるを得なくした映画上のエピソードは、ハンという登場人物の事故死。ハンは豊川悦司風のルックスで、役柄、演技も含めかなりカッコよかったので、4作目の「MAX」以降ドミニク達のチームメンバーとして活躍します。

ワイルドスピードシリーズの監督は、1作目はロブ・コーエン、2作目はジョン・シングルトン、問題の3作目からこの6作目がジャスティン・リンとなっています。4~6作目、「MAX」、「MEGA MAX」とアクション、ストーリー、エンタテイメント性を大躍進させ、「ユーロミッション」へつながる流れを構築したのは、ジャスティン・リン監督は本当に偉業を成し遂げたと思います。だからこそ、ファンとしては「なぜTOKYOは…?MAXと同じ監督が撮ったとは思えない」「TOKYOがなければ…」とフタをしてしまいたくなるのですが、そんなファンの胸のつっかえを、あるいはジャスティン・リン監督自身が清算する役割も今作「ユーロミッション」にはあるのかと考えてしまうのは邪推でしょうか。

つまり「ユーロミッション」は「TOKYO DRIFT」という黒歴史に対する<けじめ>。ファンにとっても、おそらくジャスティン・リン監督にとっても。でもそれは、あるメンバーを失うという大きな痛みを伴った。だからミッション終了後のラストシーンではドミニクたちは安住の地を手に入れたにもかかわらず、どこか通夜のように重苦しい。前作のような明るい後日譚を期待していた私は正直つらかった。でも、これでフタをしてきた時系列の闇を捨て去ることができた。次回作へのさらなる飛躍に必要な”タメ”の作品だった。

あ!映画の内容の話、さっぱりできてないわ。ホブス(ドゥエイン・ジョンソン)が今回もいい味だしてる。マシンもカッコええし、アクションも笑っちゃうくらいスゴいよー。クライマックスのチームバトルシーンはカメラワークが複雑でちょっとわかりにくかったけどね。クラッシュでバーン!爆発ドーン!そして肉弾戦!おすすめ。シリーズ見るの初めてだったら、どれかひとつくらいは過去作見といたほうがいいよ。

※2013年11月30日、ブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーさんが、自動車事故で他界されました。享年40歳。7作目を撮影中だったのに、あまりにも早すぎる死。スクリーンの彼への感謝とともに、ご冥福をお祈りします。

7作目「ワイルド・スピード スカイミッション」でスクリーンに人生をささげたポールの姿があります。あらすじを知りたい方はこちらへ。

youtubeに海外の公開イベントライブの様子がありました。ローマン役のタイリース・ギブソンが司会してます。


あとサントラにはリュダクルスの曲も入ってます。


せっかくなのでサントラも紹介。Lil WayneとかDavid GuettaとUsherとLudacrisのコラボも!


そしてDVDとブルーレイも発売です!ワイルドスピードフリークなら初回プレス版で決まり?!







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